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着物大事典

【特集版】着物コラム

隅田川七福神巡り 浅草散策新ルートをご紹介

浅草は散策ルートが大体決まっているという方が多いと思います。例えば、雷門から仲見世通りを通って浅草寺へ行き、参拝後は駅の近くをぶらぶらして時間になったら帰るというルートが一般的ではないでしょうか。今回は、着物レンタルVASARAが提案する浅草散策新ルートをご紹介いたします。

 

●隅田川七福神巡り

東武スカイツリーラインで浅草駅から東向島駅まで約10分。東向島には国の名勝史跡となっている向島百花園があります。約1万900平方メートルの園内は、四季を通してさまざまな花を観賞することができます。写真撮影スポットとしても大活躍です。向島百花園は1805年ごろ、江戸日本橋の骨董商人である佐原鞠場(さはらきくう)がこの地に別荘を建て、大田南畝(おおたなんぽ)など親交のある文人が梅の木360あまりを寄贈したことにはじまります。その後も彼らによってさまざまな樹木・草花が植えられたため、屋敷の庭園や周囲は季節の花々で満たされるようになったそうです。

 

●隅田川七福神とは

この向島百花園は隅田川七福神と呼ばれる七福神めぐりの一端を担っているのです。七福神をまとめたものです。

 

・七福神まとめ

○恵比寿神=三囲神社
○大黒天=三囲神社
○布袋尊=弘福寺
○弁財天=長命寺
○福禄寿=向島百花園

○寿老神=白鬚神社
○毘沙門天=多聞寺
 

向島は多くの文人にゆかりがあります。向島唯一の歓楽街「玉ノ井」を舞台に「東綺譚」を記した永井荷風(1879~1959)を筆頭に、幸田露伴、森鴎外、富田木歩、堀辰雄、吉行淳之介といった人びとをあげることができます。なお、幸田露伴の住居「牛庵」があった場所は、現在は児童公園になっています。また、吉行淳之助の小説『原色の街」の舞台となった鳩の街商店街は、遊廓は姿を消したものの商店街としては今も現役です。
 

●七福神のひとつ長命寺

向島百花園からほど近くの長命寺。天台宗を奉じるこの寺院はもともと名前を常泉寺といいます。名前が変わったのは江戸時代の1624~1644のことです。この地での鷹狩りの最中に腹痛を覚えた三代将軍・徳川家光が、常泉寺の井戸水で薬を飲んだところ、腹痛はたちまち治まったといいます。これに感激した家光が、新しい寺号を授けたそうです。長命寺は桜餅でも有名であり、江戸切絵図という昔の観光マップのようなものにも「長命寺 名物サクラモチ」と記されています。1717年に館入りの餅を塩漬けにした3枚の桜の葉でくるんで売りだしたのがはじまりです。実は長命寺には50余りの碑石が奉納されています。俳人・松尾芭蕉(1644~1694)の句碑、戯作者・十返舎一九(1765~1832)の狂歌碑、明治初期にジャーナリストとして活躍した成島柳北(1837~1884)の顕彰碑などがありました。

 

●三囲神社は七福神のうち二柱を持ちます

長命寺から墨堤通りをさらに南に進んだところに三囲神社があります。恵比寿神と大黒天があるため、ここを訪れることで2つの福を巡ったことになるのです。ここも長命寺同様、多数の碑石があります。宝井其角、西山宗因、朱案菅江など江戸文学が好きな人にはたまらない場所だと思います。

 

●牛嶋神社は撫で牛が有名です

牛嶋神社は860年創建と伝えられおり、向島の総鎮守として近隣の崇敬を集めています。境内に奉納されている石造の臥牛像「撫で牛」は、自分の体にある具合の悪い個所をなでてから牛の同じ個所を撫でると治ると伝えられています。ツルツルと黒光りしているのは、多くの人たちが撫でているからです。

 

●弘福寺には咳や口の病に効く石像があります

弘福寺は中国から渡ってきた禅宗の一つ黄檗派(おうばくしゅう)の寺で、1673年に鉄牛禅師によって創建されました。木造のご本堂は1933年創建のもので黄檗宗特有の唐風の特徴を持つ中国明様式を伝えています。本堂両翼にある円窓、堂前の月台、柱にかかる扁額など、他の寺院にはあまり見られないものです。また、弘福寺には「爺婆尊」と呼ばれる石像が安置されています。通称、「咳の爺婆」と称され、口中に病のあるものは爺に、咳を病むものは婆に祈願します。全快を得た折には煎り豆と番茶でお礼をするという風習が伝わっているそうです。

 

●滋賀県琵琶湖の白髭神社の分社が浅草にあります

東京都墨田区東向島に鎮座する神社です。旧社格は郷社で、旧寺島村の総鎮守です。平安時代に琵琶湖畔に鎮座する「白鬚神社」より勧請したという歴史を持ちます。神仏分離までは白鬚明神と称され親しまれていました。御祭神は導きの神である猿田彦命で、人を正しく導くことが叶うとして崇敬を集めます。

 

●多聞寺

多聞寺は正式名称を大鏡山明王院隅田寺といいます。本尊は不動明王でした。狸にまつわる伝承もあることから、通称「たぬき寺」とも呼ばれています。多聞寺は墨田区内の最北端にあり、関東大震災、戦災ともに遭わなかったので、昔日の面影を残す数少ない寺院です。寺前の道は古代から続く街道の名残といわれています。特に山門は、多聞寺に残る唯一の江戸期木造建築であり、区内最古の建造物と考えられます。1718年に焼失し、現在のものはその後に再建されたものです。

 

●まとめ

いかがでしたか?浅草を散策する新ルートである隅田川七福神巡りをご紹介しました。それぞれの神社が近くに集まっているので、無理なく1日で巡ることができます。この地域はどこからでも東京スカイツリーが見えること、隅田川に沿って神社があることもあり着物レンタルVASARAで着物をレンタルして、着物散策をされるのにもぴったりです。

 

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